心のクリニック新横浜 ブログ

2013年5月30日 木曜日

予防的に薬を飲み続けることについて

うつ病の治療については最初の治療はとてもうまく行くことが多いのであり、多くの場合は、それでしばらく薬を飲み続けるのですが、結局は薬を中断してしまうことが多いようです。やめてしまう原因は、いくつかあるようですが、特に周囲の方が薬をやめろと言うようにアドバイスをして、それがもとでやめてしまうこともあります。しかしながら危険なのは薬物が多いときであって、実際には初回は少ない薬であることが多いのですから予防的にはさらに減らしてごく少量の薬を飲み続けることになります。ごく少量であれば全く心配ありません。危険はありませんし、再発を予防してくれるので大変安全になっています。最後になれば途中で薬がある程度多くても結局は少なくしてゆくことができるので、非常に安全であることを確認してください再発しないようにしましょう。

追加
くれぐれも、特に少量しか服用していない方は周囲の素人の方の助言によって、薬をやめる事がない様にしてください。素人の助言に従い、中止または減量してよくなるケースもあるのですが、やはり掛かっている医師に相談したり、場合によってはセカンドオピニオンを求める方が良いと思います。

投稿者 心のクリニック新横浜・メンタルクリニック | 記事URL

2013年5月15日 水曜日

睡眠障害

今日は、軽い睡眠障害について書いてみようと思います。
時々眠れないっていう事で、他に症状がなくて来られる患者さんがいます。
よく聞いてみると、日中にダラダラとした生活を送っていて、エネルギーを使っていない人が多いようです。
また夜になるといつも眠れないから早く寝ようと思って、早いうちからパジャマに着替えて時間をすごしている人もいます。正常な日中の活動と、夜の睡眠はセットになっているので寝るほうだけ求めても無理なことが多いのは周知のことです。
先日いらした患者さんとは次のように約束をしました。

①日中に、普通の生活に準じて動くこと、つまり散歩をしたり食事を作ったりなど家事全般を行うこと。
②あまり疲れないようにすること。
③その夜は午後9時から午後10時ぐらいまでは、ある程度緊張感を保てる服装で過ごし、あまり気を抜かないこと。
④早くから布団に入らないこと。
⑤寝ようと思ってお酒をのまないこと。
⑥遅くなったら少し部屋を暗くしてゆっくりと過ごすこと。その間はテレビ、読書なども良いが、あまり興奮することはしないこと。
⑦朝は決まった時間に必ず起きること。どんなに眠れていなくても6時・7時と決めた時間には目覚ましをかけて、目を覚まし、すぐに起きること。
⑧最後にどんなに眠くても、昼寝をしないこと。もし眠くなったら、外出したりして寝ない工夫をする。
 
以上の取り決めて様子をみました。
軽い不眠も方はこれだけでずいぶん良くなってしまうことが多いようです。
またこのようにすれば寝る前にほんの少量の睡眠導入剤を加えれば良くなるようです。

睡眠導入剤の飲み方
眠れないから飲む、眠れたら飲まないということではなくて、眠れなさそうでも、眠れそうでも、それに左右されることではなく、規則的に飲み続けるほうが良いと思います。こうすることによって、患者さんに必要な量が明らかになるからです。飲んだり飲まなかったりしていると、実際にどれぐらいの量が必要なのかとくわかりませんから。軽い不眠でも、やはりなんにも努力しなくて放って置けば良いと言うことでは無いようです。
でも、ほんの少しの努力で良さそうです。やってみてください。

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